マレーシア留学は本当に安いのか?
マレーシア留学で言われること
最近は、マレーシア留学もポピュラーになってきました。そこで言われるのは、
1.ともかく安い。
2.他国の学位や、他国の大学に行けるプログラムも豊富。
3.英語だけでなく、第二外国語(マレー語、中国語、アラビア語など)も学べる。
など。
では、実際に1つづつ見ていくことにしましょう。
マレーシア留学でかかる費用
1.安いかどうかで言えば、安いですが、生活費込で考えて東京の私立文系くらいの金額。
マラヤ大学(マレーシアの東大ですね)とか、私たちが提携しているUTHMは、
授業料が30万円~60万円程度で、寮費が、1か月2万程度です。つまり100万円あれば、国立大に
進学することは出来ます。ここに生活費が入ります。(年間30万円程度でしょう。)
ただし国立大は、基本的に授業は、「マレー語」。
そのため多くの日本人は、私立大に進むことになります。
サンウェイ大学
テイラーズ大学
モナッシュ大学(オーストラリアの大学のオフショア)
インティ大学
アジアパシフィック大学
ヘルプ大学
などが有名です。
私たちと関係のあるサンウェイ大学、テイラーズ大学ともに、それほど安いという感じはしません。
細かく言えば、サンウェイよりもテイラーズの方が少し高い感じ。サンウエイなら70~80万円くらいの授業料に、寮費が何人部屋かで変わりますが、約3万円弱という感じですので、120万円くらいは必要です。テイラーズですと授業料で100万円ちかいイメージがあるので、150万円くらいです。
ざっくり言えば、150万円~180万円/年 の費用はかかるということです。
自宅から有名私立に行かせるのと同じくらいの費用といったところです。
ちなみにモナッシュ大は、オーストラリアの大学なので、もっと高めです。
ヘルプ大は、かなりお安いイメージですがレベルで言うと他校より少々落ちるかも知れません。
そこにビザ取得料や保険料なども入りますので、他国への留学と比べるとお得でも、日本の大学と比べて、お得かどうかは人に寄ると思います。
語学やなどの勉強には、うってつけ
ちなみに2、3はその通りです。ダブルディグリー・トリプルディグリー・ツイニングプログラムなど、他国の大学と提携しての単位取得などは、豊富にあります。またイスラム圏ということで、アフリカからの留学生も多いのですが、そのためかアジアでは珍しく「アラビア語」も、学ぶことが出来ます。
ただし問題が1つあり、それは就職。
日本の企業がマレーシアの大学の学位を認めている(知っているか?)という問題です。
そもそも良い企業に入れないと大学に行く意味があまりないでしょう。
日本の大学とマレーシアの大学の大きな違いは、就職サポートです。
マレーシアの大学では、ほとんどサポートしていないと思われます。
アメリカ、イギリスの有名大学と違い、マレーシアの大学を出ても、「そこどこ?」と言われることになります。
もっと言えば、マレーシアの会社に就職出来ても、日本の会社に就職出来るかどうか・・・
これは、また後程詳しく書きますが、ともかくマレーシアの大学への留学において、安いということは、ウソではないにしても、他の広告で言うほどでもなく、あまり煽られないようにしっかりと費用を精査することが大切です。
特に留学関係者が「マレーシア留学」を薦める際には、注意が必要です。1年程度の短期であればいいのですが、卒業をする前提で行くのであれば、その大学に進学した先輩方々の就職なども調べておくことが大切です。
意外と日本企業ではなく、現地のマレーシアの法人におさまっている生徒が多いのではないか?と思われます。
そのためマレーシアからアメリカなどへ行き、そこで卒業する、もしくは大学院は日本で・・という人も多くいます。最終的に、自分のキャリアをどう創るか?ということが大切です。留学は、その1手段にしか過ぎません。
留学に「行かせることが目的」になっているような留学会社ですと、その辺りは、話ししてくれない可能性もありますので、自分が留学する目的や、なぜマレーシアなのか?といったことも踏まえ、きちんと相談してみてください。留学そのものが目的になると本末転倒です。
2014年からマレーシア留学を手掛ける。会社員時代の友人がマレーシアから来ていたこともあり、今では毎年マレーシアを訪れるほどに。観光よりも、仕事ということで、観光地は知らずとも、大学やインター校には、やたら詳しい。留学の他に、学習塾、日本語教室も経営しながら、東南アジアからの学生の受け入れなども手掛ける。