大学生のための短期研修の目的は?
大学生の海外留学には、短期と長期があります。長期留学は、語学習得が目的のことが多いですね。
(海外の大学を卒業するパターンは、別ですが・・・)
今回は、その中でも短期研修の目的や、メリットについて書いています。
- 語学のブラッシュ・アップ
- 異文化体験
- 長期留学への前準備
では、それぞれ簡単に、内容と特徴を見ていきましょう。
語学研修と言えば、やはり「英語」です。
ただし、渡航する国は、アメリカ・イギリス・オーストラリア・ニュージーランド・カナダなどの昔から人気に国もあれば、フィリピン・マレーシア・シンガポールなど東南アジアの国も最近では、人気です。
上記の国では、英語を使いますが、習う英語は変わります。
アメリカでは、アメリカ英語(米語)ですし、イギリスでは、英語。オーストラリアの英語は、オージーイングリッシュなどと言われています。東南アジア各国では、英語も通用しますが、母国語に英語を指定している国はありません。(シンガポールは、基本、英語圏ですが、母国語はマレー語です。)
そのた視め東南アジアの場合は、少々なまりがある英語を話すことが多いのですが、ある一定の層の人たちは、きれいな英語、もしくは米語を話します。これは、植民地だったことが影響しているのでしょうが。)
例えば、マレーシアですと、基本「イギリス英語」です。スペルも全てイギリス風ですし、日付の書き方もそうですね。最近のインターナショナルスクールには、世界各国から教師が来ていますが、以前は、やはりイギリスの方が多かったそうです。
現在は、価格の問題から東南アジアが人気になっています。日本で盛んなオンライン英会話も、その多くはフィリピンの先生ですね。これも物価が安いということからです。またLCCが飛んでいて交通費も安い、時差もあまりないということで、最初に短期でフィリピンやマレーシアに渡り、そこで語学を磨いた後、アメリカ、イギリスに行くという学生もいます。私の生徒ですと(大阪大学(外))マレーシアに短期で行き、その後、翌年に、イギリスに半年間留学しています。
また最近は、中国語のニーズが高まっているため、中国への留学者も非常に多くなっています。
(国別では、No1だと思います。)
実際、日本の大学の短期研修プログラムは、東南アジアが非常に多くなっています。
これは、英語が通用するという一方で、東南アジア諸国は、独自の母国語を持っているため、今後の日本の経済を考えると、東南アジア諸国の言葉を学習するメリットが大きいということでしょう。
例えば、マレーシアでは、英語だけでなく、現地のマレー語(インドネシア・シンガポールも同様の言語)、中国語、ヒンズー語、アラビア語がネイティブと学習できます。
最近は、インドネシアやベトナムも人気が出ています。(ただしインドネシアは、英語を使うことは可能ですが、マレーシアほどではありません。)
異文化体験では、東南アジアが圧倒的に人気です。
北欧も一定の人気がありますが、留学者数で言えば、圧倒的にアジアが多いですね。
東南アジアには、国の数だけ言語と文化があります。
日本の経済の今後を考えると、アジア諸国との結びつきが重要になってきます。そのため、日本の大学では、東南アジアを薦めることが多いようです。また宗教の問題もあります。特にイスラム教徒への理解です。今後数十年で、キリスト教徒の数を抜くと言われているイスラム教への理解は、本当に今後、大切になってきます。インドネシア・マレーシアは、国教がイスラム教ですので、問題なく学ぶことが出来ます。
その国独自の文化を体験することは、一生の財産になります。
しかも外国の文化を理解することが、重要視される時代です。就活においても、ある生徒(全社から内定をもらった)は、最終的にインドネシアへの半年の留学が効いたと話していました。言語だけでなく、文化や国民性、風習にまで深い理解を求められる時代です。
もし長期留学をお考えであれば、まずは短期留学(短期研修)をすることをお薦めします。
Webでは、多くの留学サイトがあり、様々な情報が氾濫していますが、基本「成功者」の話ですね。
同じ数だけ、失敗した人がいるのが真実です。留学が全て成功するわけではありません。
長期留学になると、半年から1年以上、言葉の通じない国に1人で行くことになります。
全てが順調にいけばいいのですが、当然、様々なトラブルがありますし、意外と多いのが、その国が合わないということ。これらを先に回避するためにも、まずは、短期研修からがベストです。
まず現地ではオールイングリッシュ(もしくは、現地語)ですので、その言葉で最低限の自分の意志を伝えなければなりません。
そのため長期にいきなり行くのでなく、まず最初に短期研修を受け、自分の実力と現地で学習するための語学力のギャップを先に埋めておくことが大切です。
例えば、イギリスに留学した生徒の場合、マレーシアへの短期研修に参加し、そこで10日間程度、マレーシアの大学で英語を学び(イギリス英語なので問題なく勉強出来る。)日本に帰ってからも英語をブラッシュアップし、翌年イギリスに向かいました。
またマレーシアの大学に進学した生徒もいますが、その生徒も先に10日間のプログラムに参加し、言語だけでなく、現地の大学のカリキュラムも調べ、最終的にはイギリス・アメリカへの大学進学の方法もある(ツイニングプログラム)ことを確認してから、モナシュ大学へ進学していきました。
東南アジアにおいては、今後の日本経済との結びつきが大きいこともあり、大学生向け短期研修も様々なものが実施されています。
例えば、
1.ホテル業界向けの「ホテルインターン」
最終的に海外のホテルでの就職を目指し、海外(特にイスラムの)おもてなしを学ぶもの。
2.トラベル業界向け、「インバウンド・アウトバウンド企画」
現地のトラベル業界、トラベル系の学部の学生と共に企画をまとめあげていくもの。
3.NGO、NPOでのインターン
ボランティアへの関心が増えている中、海外のNPOやNGOで働くという企画。
4.現地大学生との共同作業
これは、現在、弊社が企画しているもので、東南アジア、日本を1つの経済圏とみたて
アジアの学生と共に起業を目指します。現地では、プレゼンを行います。
短期研修でも多くの目的がありますね。実際には、短期から長期に移って欲しいというのもありますが、海外留学が全てではありません。しかし、行ってみないと分からないことが多いのも事実。
そのための短期研修です。
なお、今年(2019年)の短期研修の募集が佳境になっております。
マレーシアでの大学研修です。以下のサイトに詳しいこと、実際に短期研修にいった生徒さんの声が分かります。
ご連絡は、お早目にお願いします。ご質問等は、メッセージ、メール等にて24時間、受け付けております。
2014年からマレーシア留学を手掛ける。会社員時代の友人がマレーシアから来ていたこともあり、今では毎年マレーシアを訪れるほどに。観光よりも、仕事ということで、観光地は知らずとも、大学やインター校には、やたら詳しい。留学の他に、学習塾、日本語教室も経営しながら、東南アジアからの学生の受け入れなども手掛ける。